金髪王子2

「栞の受験が終わるまで、待ってるから」


「大輔、くん……」


「応援してる。
大丈夫。
栞なら、きっと受かる」


「……ありがとう」


そうつぶやいて、栞はまたうつむいてしまう。


あー、なんか、栞、ひと回り小さくなったんじゃないか?


ホントは、抱きしめたいけど。


ガマン、ガマン。


電車の中だしな……。


そのとき、電車が、俺の降りる駅に着いた。

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