金髪王子2

私の表情を読み取ったのか、村上先輩は、いっそう笑顔を深めて、ケータイを掲げた。


「アドレス交換しておこう。
見学したい日が決まったら、連絡してきて」



えー、どうしよう。


でも、せっかく親切に言ってくれてるんだから、断ったら悪いよね。


それに、大学図書館は、ホントに見てみたいし。


「はい、じゃぁ、よろしくお願いします」


私はケータイを出して、先輩とアドレス交換した。



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