金髪王子2

私は正直に答えた。


「えっと、ちょっと距離を置いてるの。
私の受験が終わるまで」


「ふぅん……」


綾音はまだ、疑わしそうな目でこっちを見てる。


「あの、私、恋と勉強の両立って、不器用だからできそうにないからさ、そういう風にしてもらったんだ」


「ふぅん……」


あれ、綾音、まだ納得してない?


「ホントだよ? ただそれだけだから」


「…………」

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