金髪王子2

そして、放課後。


私が授業中に書ききれなかった黒板をノートに写している間に、大輔くんは部活に行ってしまったらしい。



……しょうがないよね。

明日、言おう。

そう、思っていたんだけど。



次の日も、話しかけようと思うと大輔くんが席を外していたり、誰かとしゃべっていたり、

結局、その週ずっと、私は大輔くんに声をかけられなかった。



言おうとはしたんだけど、でも、タイミングが悪くて……、仕方ないよね?

そう言い訳して、私はムリヤリ自分を納得させることにした。


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