金髪王子2
でも、大学図書館、見たいんだよね。
それに、予備校のスケジュール上、私としては今日がいいんだよなぁ……。
いいか、ひとりでも!
もともと、村上先輩は、私ひとりを誘ってくれたんだし。
いくら村上先輩が私を狙ってるって言っても、昼間からおかしなことしたりしないだろうし。
大学にだって、人はいっぱいいるだろうしね。
うん、大丈夫、大丈夫!
私は、ひとりで行くことを決め、綾音には『私のことは心配しないで。お大事にね』とだけ書いて、メールを返した。