金髪王子2

左側の貸し出しテーブルの向こうで、数人の司書さんが忙しそうに働いている。


学生さんから、なにか相談を受けている様子の司書さんもいた。



「村上先輩も、図書館はよく利用されるんですか?」


前を行く先輩に聞くと、もちろん、と先輩はうなずく。


「大学では、レポートを提出されられることが多いからね。
調べ物をしに、よく来るよ」


「へぇ、そうなんですね」


「あっちに、俺がよくレポートを書いてるテーブルがあるよ。
行ってみる?」


「はい!」

< 332 / 519 >

この作品をシェア

pagetop