金髪王子2
俺は、もともと、大学受験をしなくて済む高校に行きたくて、北山学園高校を選んだ。
高校3年間、みっちり剣道に打ち込みたかったから、っていうのがその理由。
そのことは、センセーにも、高校受験のためにカテキョを頼んだときに、話してある。
だけど、俺の返事を聞いたセンセーは、少し思案するような表情になった。
「ふぅん、気持ちは変わってない、か……。
だけど大輔、おまえの成績なら、ちょっと頑張ればうちの大学でもねらえるぞ?
いずれ、就職するときのことを考えたら、北山学園よりうちの方が有利だし、
おまえはバイリンガルで、英語の成績は抜群にいいんだから、理系でも文系でも、今から準備すれば十分間に合う。
挑戦してみる気はないのか?」