金髪王子2

「あ、あなた達には関係ないっ!
行こう、明日香!」


いきなり逆上した村上先輩が、私の腕をつかんで引っぱった。


「きゃぁっ」


急に引っぱられて、スツールから落ちそうになる。


「おっと!」


すかさず、高部先生が手を差し伸べてくれたけど、間に合わない。


私は無様に転んでしまった。


「いったぁ……」


うわぁ、かっこ悪いー。


転ぶとか、小学生みたいで恥ずかしい。


ぶつけた膝も痛いけど、恥ずかしさで顔をあげられないよ。

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