金髪王子2

つい、大輔くんの顔から視線がフラフラとはずれていく。



うーっ、でも、言わなきゃ。


言わないと、今までと同じだもの。


もう、それはイヤだから。


ちゃんと話さなきゃ!



あちこちさまよってしまいがちな視線を、がんばって大輔くんに戻す。


「えっと、いつも、うちの隣の公園で、別れ際に、そのぅ……」



あーん、やっぱり口に出すのは恥ずかしすぎる!


また、視線が手元に下りてきちゃったよ……。

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