金髪王子2

ダメだ。


やっぱり、メールにしようかな?


弱気になって、そう思いはじめていたら。


「あぁ、ゴメン。
俺のせいだよな?
あの公園で、栞がイヤがるようなことしたから……」


「あーーーっ、ちがうのっ!」


慌てて顔をあげて、否定する。


「ちがうの!
大輔くんは、恋人としてあたりまえのことをしようとしただけでしょ?
ただ、私、全然そういうのに免疫がなくって、経験値もなくて、
だから、私じゃ、大輔くんの彼女にふさわしくないって、思ったの……」


よし、言えたっ!

この調子で、続けて最後まで言うんだ、がんばれ、私!

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