金髪王子2
「私ばっかり、大輔くんを好きな気持ちが強すぎるのは、バランスが悪いって、
愛されてないなら、これ以上付き合っていけないって、
そんな風に考えて。
それで、『距離を置きたい』って言ったの……」
自分で言ってて恥ずかしい。
私、ホントにおバカさんだ。
恋愛偏差値が低すぎるにもほどがあるって話だよね、きっと。
礼奈や綾音に言ったら、大笑いされてたかも……。
さすがにもう、大輔くんの顔を見ていられなくて、うつむいて反省してたら。
――ギュッ。
え?
大輔くんがつないでた手を離して腕を伸ばし、力強く私の肩を抱いた。