金髪王子2
「大輔くん、ごめんね。
私、誤解してたんだね。
大輔くんがそんなふうに私のことを思ってくれてたなんて、考えてもみなかった」
栞、そんな必死な顔で謝ってこなくていいって。
「いや、俺も言葉が足りなかった。
ごめんな?」
そう言って、ギュッと手を握り返した。
「これからはお互いに、もっと自分の気持ちを言葉に出そう。
誤解して離れるなんて、バカらしいもんな?」
すると、栞はウンウンうなずいて、見る見るうちに涙をあふれさせた。
わーっ、ヤベッ。
泣かすつもりじゃなかったんだけど。