金髪王子2

静かになった部屋で、俺は集中して最後の一問を解き終え、カテキョの時間は終了。



「じゃ、またな」


「お疲れーっす!」



センセーを見送って、俺はすぐにケータイを手にした。



『もしもし? 栞、起きてた?』


コール1回で出た栞に、優しく問いかける。


『うん、もちろん』


聞こえてきたうれしそうな声に、ほっとする。

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