金髪王子2
「どう? うまい?」
自分が作ったわけでもないのに、そんなことを聞いてくる。
しかたなくコクリとうなずくと、満足そうに微笑み、私のかじった残りを、自分の口に入れた。
うわっ、大輔くん、それって!
今さら、間接キスとか、いやホント、今さらなんだけど、でも。
……照れる。
耳が熱くなるのを感じていると、大輔くんは、チョコレートのついた親指と人差し指の指先を舐めはじめた。
大輔くんは、なにげなくそうしているようだけど……。