金髪王子2

今日からは、毎日、何があっても必ず一緒に帰ることにしよう。


この手は、絶対に離さない!




「あいたたたっ、大輔くん、ちょっと強く握りすぎ……」


そう言われて栞を見ると、顔をゆがめている。


無意識のうちに、栞の手を強く握りしめていたらしい。


あわてて力を緩めた。


「あっ、悪い」


「ううん、もう平気。
あの、どうかした?
さっきから、なにか考え事してるみたいだけど、
もしかして、まだ村上先輩のこと……?」

< 77 / 519 >

この作品をシェア

pagetop