金髪王子2
今日からは、毎日、何があっても必ず一緒に帰ることにしよう。
この手は、絶対に離さない!
「あいたたたっ、大輔くん、ちょっと強く握りすぎ……」
そう言われて栞を見ると、顔をゆがめている。
無意識のうちに、栞の手を強く握りしめていたらしい。
あわてて力を緩めた。
「あっ、悪い」
「ううん、もう平気。
あの、どうかした?
さっきから、なにか考え事してるみたいだけど、
もしかして、まだ村上先輩のこと……?」