金髪王子2
やがて、いつもの公園に着いた。
栞をうながして、ベンチに座る。
すぐに栞の肩に腕を回し、ピッタリ体が密着するように、引き寄せた。
あー、なんか俺、今日、余裕ないかも。
いつもは、少し話をしてから、最後に別れるときにキスするのに、今日はもう、むしょうに栞に触れたくてしかたない。
これも、あのOBのせいか?
俺、嫉妬してるのか?
ちょっと、栞に言い寄ってきた男がいたってだけなのに。
……俺、どんだけ栞にほれてんだよ。