金髪王子2

……足りない。


もっと欲しい。


いつもの触れるだけのキスじゃ物足りなくて、深く口付ける。


「んっ……!」


栞がもらす声に、気持ちがあおられ、栞の肩を抱く左腕に力が入った。


あぁ、ダメだ。


もっと。


もっと、栞に触れたい。


俺は、深く口付けながら、栞の頬を支えていた右手を、少しずつ下にずらしていった。

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