部活探偵のツンデレ事件簿-タイム・トリッパー殺人事件-

・容疑者の言い分

「刑事さん……」

「何ですか?」



「生徒達には、何と説明すれば宜しいでしょうかねぇ……」



「――ま、まぁ、凶器のナイフからは指紋も採取されてますし、密室殺人のトリックは犯人に聞くのが一番だと思います。ですから、事実は、今しばらく伏せておくのが宜しいかと思いますが……」

校長は、刑事の言葉を聞いて、深く溜息をついてから呟く様にこう言った。



「――そう、ですね」



まさか、この歳になってこんな厄介な事に首を突っ込む事になろうとは校長本人思っても見なかったであろう。平穏に暮らして平穏に定年を迎えて平穏な老後を送る。それが自分の人生に敷かれたレールだと考えていたからだ。
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