ちぇりー・ぶろっさむ
†春†
桜が、
目の前を散ってゆく…
「ふぁ~あ(あくび)。こんなに暖かいのに授業なんてだるいよな~」
そう言って
屋上で授業をさぼる
あたし。
はじめまして
あたし、川岸桜。
高2。
春の日差しはずるいと思う、今日この頃。
だって、暖かいんやもん。仕方ない、やろ…?
心の中で呟き、早速
睡魔に襲われるあたし…
「…っ!…ぉい!起きろや!」
‐バシーン‐
「…っっ!いたた…。」
何やねん、もう。こんな朝から!
顔を上げるとソコには…
「…は?!誰?!」
「あ?!誰って、お前…。同じクラスなんやけど、分からんのか?」
分からなくてスミマセンね!!!
ってか
逆光なんです~
あたしは心の中で叫ぶ
「聞いとん?俺、桜井蓮。まさか、俺を知らないやつに出会うとはな~」
バカにするような口調で喋るレン。
「うっさいな!聞いとうわ!逆光で見えんかったんやし!」
あたしも対抗する
「は?!んなことぁ関係ねぇよ!つかお前さぁ、ココ、立ち入り禁止って知っとった?」
思わず立ち上がるあたし
「えっ?!知らんけど!ってかレンこそはいってるやん!」
「フッ、俺は成績優秀やからえーねん!つか、勝手
に呼び捨てんな!」
鼻で笑いやがって!
「別にどうでもいーやん!名前呼び捨てたぐらいで怒んな!心狭すぎ!」
「お前な、俺を怒らすとどうなるか分かってんのかよ?」
はぁ?何それ。
俺様すぎやろ!
「知らんけど!だから何なんよ?」
「ぶぁはは!」
「何っ?」
「俺、こんな言い返されたん、女は初めてかも!お前、気に入ったぜ♪」
「はぁ?!」
「でもなぁ、よく覚えとけ!俺、多分、この学校で一番強ぇから!じゃな♪」
そう言って嵐(レンのこと)は過ぎ去った…
「ぅげ!」
逆光でよく見えんかったけど
あいつ、絶対ヤバい!
「ガチのヤンキーやん!」