天使の羽根

 頭を掻きながら穂高は促されるままに高生の隣に座らせられる。

 人間的に嫌いなのではない、ただ、この馴れ馴れしさに違和感があったのだ。

 高生は、初めて会った時には無口で冷静な人だという印象で、子供ながらに穂高は嫌われていると感じていた程だ。

 なのに、いつしか自分の子供よりも穂高を可愛がっているようにも見える。

 穂高の家の諸事情を知ってか知らずか、いつも一人でいる穂高を気遣ってくれているのかもしれない。


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