天使の羽根

 穂高の父親同様、出張も多く家にはほとんどいない高生だったが、違ったのは、仕事の疲れも見せずに子供に向き合おうとする姿勢だった。

「いや、しばらく見ないうちにすっかり大きくなったよ」

 そう言って高生は穂高の頭をくしゃくしゃと撫でた。

 高志はその様子を見て苦笑いを浮かべている。

「母さ~ん、ジュースなかったか?」


< 131 / 562 >

この作品をシェア

pagetop