死の使い方Ⅱ-W/z 4 U-
「大丈夫ですか?」
私の様子を見た彼が、ぬれタオルを差し出した。


「すいません…。大丈夫です」
素直にタオルを受け取る、私。


「すいません…。なんか、無理させちゃったかな…」
済まなそうに謝る、彼。


「いえ…。今日来たのは、私の意思だから…」
そう言って、私はタオルを顔にあてた。


― 気持ちイイ。

本当に、体が限界なのかもしれない…。

そんなふうに、思いたくはないが…。



「あっ。もう、終わりの時間?」
彼を見た。


あ…。
彼は腕時計を見て
「もう少しで…」


― そうか…。それじゃ、そろそろ行かなくちゃ…。


私はゆっくり立ち上がり
「すいません…。ありがとう」
彼に頭を下げた。


だいぶラクになった。
これなら、大丈夫そうだ。
私は、出入口へと向かった。




「ねぇ!」





< 28 / 78 >

この作品をシェア

pagetop