私の愛する貴方
「さっきのセイラ様って人誰?」
「セイラ様は、陛下のお父様が、生きていらっしゃった時からの大臣の娘さんでして、陛下の婚約者でございます」
マリーは最後のほうを言いにくそうにいった
婚約者?
なんで婚約者がいるのに私と一緒に寝たの?
「そうなんだ」
「でも、陛下はなんとも思ってらっしゃらないですから」
さっき聞いたことがぐるぐると廻っていた
でも、何でさっきからこんなことが気になるんだろう・・・
別にシックと付き合っているわけではないのに
そんな事を考えていてマリーが最後に言っていた事を聞いていなかった