九我刑事の事件ノート【殺意のホテル】
「双葉さんは激しく抵抗したでしょう。
相手が女性、しかもか弱い五家宝さんであるなら勝てるかもと思った筈です。
……あなたは、そんな双葉に身体を引っ掛かれたのではないですか?」
「!!!!」
反射的に、五家宝は自分の腕に手を添えた。
失礼、と十和田は五家宝の腕を掴み、薄い長袖をめくった。
――…包帯が巻かれている。
「これは事件とは関係ない!
関係あると証明できるんですか!」
「問題は『傷』ではありませんよ」
五家宝よりもずっと好戦的な笑みで彼方は対抗する。