一年間の片思い



『なぁ!なぁ!』


向かえに座ってる男子が俺に話かけて来た


『な、何?』


かなり緊張している俺は顔が引き攣りながら返事を返した


『俺、五十嵐葉(いがらしよう)俺の事葉って読んで!』


『中澤の事、蓮って読んでいい?』



葉はかなりの爽やか系イケメンだった



『い、いいけど』



『なぁ!蓮ってマジで噂どうりイケメンだな!!』


いやいや、あなたに言われたくねぇーよ!!!



『んな事ねぇって余裕で葉の方がイケメンだし』


『えっ?自覚ねぇーの?』



『何が?』



『まぁいーや。蓮ってモテんだろ?』



『はぁ?何で俺が!?今日だって一言も女子と言葉交わしてねぇーのに?』


『モテるとしたら苓の方だよ』


『マジか!?スゲー鈍感だな!じゃあさぁ、店員が蓮の顔見て何で赤くしたか分かる?』



『あれだろ?暑いからだろ?』


俺達の会話を聞いてやつら全員が凍りついた



『まさか、蓮って天然!?』


葉が笑いをこらえながら言った


周りのやつらも何故か爆睡


俺一人が訳も分からず首をかしげていた




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