明日の空


今考えると、入試の前の日は不安で、夜も寝れないくらいの中で
1分が1時間に感じる時があった。

 
それは 人間だからなのかはわからないが
 

結果を見た後は時間が早く感じる。

楽しかった事はいつだってスグに過ぎてしまうのだ。


そうこうしている間に、バスは雫が降りる予定の停留所に止まった。
 
財布から運賃を出して運賃箱に入れる。
 
「ありがとうございました」
  

降りてからゆっくり住宅街を真直ぐ家に帰る雫。
 
何回も見た事のある光景なのに、全てが輝いて見えた。

今ならどんな嫌な事でもやれるような気がする。

と訳のわからないことを思いついた。

どう考えても、自分は浮かれてると気付かされた。

少し反省した。


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