アダルトチルドレン
仕事依存
もう夕方の4時、そろそろ仕事の支度をしなくちゃ…


杏里は、シャワーを浴び、メイクを慣れた手つきで済ませ、丁寧に髪をとかしていた…

仕事は水商売だ…俗にいうキャバクラってやつだ…
杏里は三年前からこの仕事をしている…


夜働いて、昼間は寝る生活…
完全に生活が逆転している…だから起きるのはいつもこの時間…

用意を済ませた杏里は、何も食べずにそのまま、店に向かった…

店に着いて、「おはようございまーす…」と甘い声をだし、従業員やキャストに挨拶をした…

杏里はキラキラとスワロフスキーとスパンコールの散りばめられた白いロングドレスに着替えた…

お気に入りのドレスだ…


杏里は、もう数ヵ月もナンバーワンを維持するキャバクラ嬢だ…

出勤すれば、オープンからラストまで常に杏里を指名する客で店は溢れていた…

店はミラーボールーでギラギラで、薄暗い、客からしたら少しいやらしい気持ちを掻き立てるような作りだった…

いつものように指名客の席にいき、世間話をしていた…

常連客なので、友達感覚で話しをしていた…

杏里は沢山の指名客がいて、周りのキャストとの差に快感も覚えていた…

自分の客で店が埋まることが、自分の存在価値を示しているようで…

どこか自分の居場所であるような…

いつものごとく、店が終わり、更衣室で他のキャストが客の愚痴や、世間話で盛り上がっていた…

だけど、杏里は一切関わらない…
こんな仕事をしながら、人とコミニュケーションをとるのが苦手だった…

いや…逆にコミニュケーションをとる事に疲れていたのかもしれない…

さっさと着替えて、杏里はそのまま、「お疲れ様です…」とだけ皆に声をかけ、帰宅した…



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