アダルトチルドレン
普通、女の子がヒョイヒョイ男の家にいくなんて…って感じもするけれど、誠といると、とっても居心地がよく、いつしか、顔も声も性格も全てが愛しく感じていた…


誠とほろ酔いで歩く誠の家までの道のりが、なんかとっても幸せで、仕方なかった…

「着いたよ…」
誠がドアを開けてくれて、部屋に入った瞬間驚いた…


部屋にはグランドピアノがあったり、ステキな絵が飾られてたり、間接照明がまたムードを作っていた…


「ソコに座って…」と言われて部屋中を見渡してしまう…。

綺麗に片付けられた部屋で、白で統一されていた…

見いってるうちに、誠が、お洒落なグラスとアイスペール、マドラーを用意してカクテルを作ってくれた…

特別な気分で、お酒がより一層進んだ…

誠の家にあったDVDを二人で、ああじゃない、こうじゃない…いいながら見ていた。

いい雰囲気だった…


急に誠が立ち上がり、グランドピアノを開け、オリジナルの聞いた事もない曲をひきはじめた…

そして杏里の為に歌ってくれた…

誠の甘い声、甘い薫り、そして今このときが幸せで酔いしれていた…

ピアノをひきおえた誠が白いダブルベッドに手招きし、杏里は誠に寄りそった…

いい香り…
もう、どうなっても良いや…

私達は1つになった…
< 11 / 43 >

この作品をシェア

pagetop