アダルトチルドレン
元々具合は悪くなる方だったが、ここのところ、ずっと気持ちが悪いというか体調が悪い…


だけど、仕事依存の杏里は腰や腹をさすりながら仕事をしていた…


よくよく考えてみると、生理がもう3週間は止まってない…。

それが原因で貧血になってるのかな…

仕事をしながらも、体調が悪く席を抜けたりすることも増えてきたし、休みに婦人科に行く事にした。


妊婦さんが旦那さんと一緒にいる中でポツリと杏里は待合室に座った…


はたから見たら、「こんな派手でお腹もデカクもなくて子供でもおろしにきてる風にみられてるのかな-。」

そんな事を考えながら、待っていると、診察室に呼ばれた…。


「生理が3週間とまらないんです…貧血気味でどうにかしたくて…」

そういうと、医者は、
「まず、流産を疑うね-心当たりは?」

「ないです…」



「じゃあ内診台にのって下さい…」

杏里は内診が苦手だった。昔から生理痛が酷く婦人科に行く事があったが、内診すると具合が悪くて倒れた事もあった…。

看護師から、
「内診で気分がすぐれなくなった事はありますか?」


と言われたので、すかさず、
「倒れた事があるので、優しくお願いします。」
といった…

どんな会話だよと自分でも思いながら、先生がきて、内診が始まった。

「ううっ…」
と思いながらも頑張った。
「排卵してないね…」

先生が言った。

「ストレスで排卵がしてないみたい…だから体がいつ生理をおこしていいかわからず、おかしくなっちゃってるみたい。排卵させる薬をだすから飲んでね…」

「あと、余計ストレスかもだけど色々調べる為にも血液検査をしとこうね」

そう言われて、別室で血液検査も受ける事になった。

杏里はどこの病院にいっても断固拒否する採血だ。

「こわ-い」とおもいながらも笑顔の看護師さんが、ベッドで寝ながらとるから、と言うので、見ないようにして頑張った。

馬鹿みたいだけど怖くてないていたら、看護師が
「婦人科は敷居がたかいから、失神する人とかもいますよ…大丈夫」といってくれて、少し安心した。
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