それぞれの一週間【完】



直「それはフォローになってねえよ…。」

健「ある意味、1番の天然毒舌は吾妻だと俺は思う。」


はあ?と一気に訝しげな顔になる俺。




吾「今のは完璧にフォローしただろ。」

倉「出来テマセン。俺ノ心ハ深ク傷付イタヨ。」

吾「(片言…。)」


冷たいような、哀れむような目を向けられる俺。それは倉橋専用だろ、俺、カバーしたのになんでだよ。



倉「吾妻は萌ちゃんにしか優しくないよな。」

吾「それ言うなら、倉橋も遠藤さんの前でかっこつけんな。」

健「はは、それ言えてるな。まあ言うなら直哉もだろ。舞花ちゃんの前ではツンデレだもんな?」

直「ああ?なら健だって幼なじみにベタ惚れだろ!」



ぎゃあぎゃあ、騒がしくなってしまった放課後の教室。最早これは男子会議と言えるのかは分からないが、一つ確信を持って言えることがある。




    それは





 (自分の彼女には)

 (とことん甘い、)

  (ってこと。)




< 142 / 151 >

この作品をシェア

pagetop