それぞれの一週間【完】


そう言えば、もう吃驚するより困惑と怪訝な瞳をを俺にぶつける。

まあ、無理もないけど。



「私、つかえる幼なじみでいるよ。別に文句言わないし…!だから、もういいなんて言わないでっ。」


止まっていた涙は、呆気ないもので。すぐに梨奈の頬を止めどなく濡らしていく。

こんな時でさえ、俺のことでいっぱいになる梨奈が可愛くて仕方がない。



そっと顔を近づけて、目尻にリップ音を小さく鳴らしてキスを落とす。

と。


ピタッとまた涙を止めると、次の瞬間には火が噴きそうな程頬を真っ赤に染める梨奈。


「えっ、え?」


びっくりした顔を隠すことなくまた口をパクパク目をパチパチさせている。



それも可愛くて。ふはっと笑ってしまうと少し恥ずかしそうに俺を睨む。


「俺がなんで毎日。梨奈におつかい頼んでたのか知ってる?」

悪戯に笑ってそう問えば、しゅんと悲しい顔をして


「つかえる幼なじみだから…。」

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