それぞれの一週間【完】


私の席の前に立ち、まっすぐに私を見下ろす倉橋。

その顔がいつもみたいに人をおちょくっているような顔じゃないから、酷く動揺して怯んでしまう。


「遠藤…、」

「な、なに…よ。」

「ほんとに彼氏いないんだよな。」

「いないって言ってるじゃない。」

「あ、そ。じゃあさ、」



「俺と付き合ってよ。」

「……は?」



私の反応は当たり前だと思うんだけど。倉橋は、同じように「は?」と挑発的な顔で返してきやがった。いちいち腹が立つなコイツは。


そして、ここからが馬鹿で自己中心的で変態の脳がフルに働くのだ。いっそのこと変態発言かましてみろよ。



「付き合ってよ。」

「いや、いきなりすぎるでしょ。」

「好きなんだよ。」

「あの、私にも考える時間ってものが欲し「あるわけねえじゃん。」



倉橋いいいいいいいいいいいい!!お前それが人に告白するときの態度がこの野郎ー!

てか本当に私のこと好きなのかよ!!!

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