boyshな女の子



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「待ったか?」


「ううん、今さっき来たとこです~」




香奈ちゃんは笑いながらそう言った。




「じゃぁ、早速行くか」


「うん、やが——」




いつものように俺のことを呼ぼうとした香奈ちゃんの口を塞ぐ。





「今日の俺は“あきら”だろ?」




それと、敬語は抜きだろ?とそっと耳打ちする。




「忘れてた~、あきらどこ行く?」


「時間まであと二時間あるしな…喫茶店いくか?」


「だったらいい場所知ってますよ!」





香奈ちゃんは俺の手を掴むとこっち!と歩き出す。




俺は引っ張られるがままに着いていく。



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