月夜の天使
すると、ムーンストーンが虹色に輝き始めた。

「見える、見えるわ」

見える・・・美織ちゃんの姿が見える。

まだ生きてる。

生きて私と十夜を呼んでいる。

「十夜、私を中へ連れてって。美織ちゃんが呼んでるの」

塀の上の十夜を見上げる加奈。

十夜は加奈の瞳をじっと見つめ静かに微笑んだ。

「ああ、行こう。カナン・・・」

カナン、地球の海よりも空よりも美しい君のアイスブルーの瞳。

俺は君の瞳に何百年たっても魅せられている。

カナン、俺は、海よりも空よりも、宇宙の何万光年を超えて一番輝く星よりも、君が愛しい。





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