俺達にはオーナーがいる
私は唯さんがお仕事で忙しいのをいい事に、あまり顔を合わせない生活をしている。

現在、夏休みに入り登校も無く、
明け方寝る唯さんと会う事はほとんどない。


もちろん、連くんや立くんが
唯さんに合わせて時間を調整しているのは知っているけど、今の私にはとてもじゃ無いけど、出来ない。


「あぁ」
会いたい


「あぁ」
お話ししたい


「あぁ」
ぎゅーってしてもらいたい


そんな風に思っていると


「あぁ、あぁうるさい。」

「唯さん??」


今の時間寝てるはずなのに。
固まる私を鼻で笑い、


「冴。俺の事避けてんの?」


単刀直入で聞かれてしまい焦って、ソファーのローテーブルにスネをぶつけた。


「うぅ!!」


痛がっている私には優しい言葉では無く
私が聞きたく無い言葉を放ってきた。


「冴、俺を楽しませてる?」

「全然面白くない。」

「もう少し考えろ。そうじゃなきゃ俺も考えないとならなくなる。」


私が何も答えられずにいると
そう、眈々と間を取りながら言った。



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