パシれメロス【短編】
握手をしたままの状態でしばらく互いを見つめ合う。
固い絆で結ばれた二人に言葉はいらなかった。
僕の目には友の信頼に応え切った誇りが、そして彼の目にはそんな僕を称える光が浮かんでいた。
どちらともなく手を離すと僕はレジ袋からヤキソバパンを取り出し彼へ差し出す。
彼は無言で受け取る。
任務完了だ。
佐藤君はヤキソバパンを一旦机に置き、教室後部のロッカーから何かを取ってきて手渡してくる。
それは緋色のマント……ではなくアズキ色の学校指定のジャージだった。
「何があったのかは知らないがその格好はヒドすぎる。これに着替えてこいよ」
友の好意をありがたく受け取っていると友はついでに爆弾を投げ込んできた。
「ところでお前は何を食うんだ?」
ビキィィ!
音を立てて時間が止まった。
固い絆で結ばれた二人に言葉はいらなかった。
僕の目には友の信頼に応え切った誇りが、そして彼の目にはそんな僕を称える光が浮かんでいた。
どちらともなく手を離すと僕はレジ袋からヤキソバパンを取り出し彼へ差し出す。
彼は無言で受け取る。
任務完了だ。
佐藤君はヤキソバパンを一旦机に置き、教室後部のロッカーから何かを取ってきて手渡してくる。
それは緋色のマント……ではなくアズキ色の学校指定のジャージだった。
「何があったのかは知らないがその格好はヒドすぎる。これに着替えてこいよ」
友の好意をありがたく受け取っていると友はついでに爆弾を投げ込んできた。
「ところでお前は何を食うんだ?」
ビキィィ!
音を立てて時間が止まった。