キミを想う。
何か恥ずかしい。
自己紹介すら出来なかった…。
すごく惨めに感じた。
なんか、なんか、すごく。
すごく、お似合いだった。
楽しそうに笑いあう瀬野くんと加穂さんの表情が瞼の裏に焼き付いて離れない。
駅につくとちょうどホームに入ってきた電車に急いで乗り込んだ。
閉まったドアにもたれ掛かり息を整える。
「はぁー、はぁー…」
疲れた。
最後の最後に疲れた。
今日、何回走って逃げた…?
「なに、泣いてんの?」
「えっ?」
俯いていた顔を上げると、無表情でキレイな顔が私を見下ろしていた。