【完】恋する気持ち
なんとか間に合った入学式。
校長の長い話も終え、あたしたちは各教室にいた。


「まさか3人とも同クラとはね~」
「友哉と同じとかマジありえないんだけど!愛莉と一緒にかなり嬉しいけどね♪」
「それはこっちのセリフだっつーの!!なんで高校にもなって友美の面倒みなきゃなんねぇんだよ!面倒みんのは愛莉だけで充分だっつーの!」
「ちょっと友哉!面倒見るのはこっちのセリフなんですけど??」
「スミマセン…」
ほんとにもう!!


双子の言いあいも終え、あたしはボーっと桜を眺めていた。


さっきの先輩に、会えないかな…。


―そんな願いを…込めながら。

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