年上ヤクザ
「心配してくれたの?」
「俺…セレナが好きだ。
好きな奴がヤクザの所にいて、助けない男はいないよ。
好きなんだ。
ずっと昔から…。」
圭介は私をしっかりと見て言った。
「圭介…。」
「…俺ん家に来ないか?」
「おい、何だお前は。」
亮が少し睨みながら言った。
「…セレナ、この首のって…。」
圭介が私の首に触れた。
さっきの…。
「セレナ…。襲われた時のか?」
「セレナ、ヤクザは危ない。
俺の家に来い!
絶対に守るから…。」
圭介の優しさは分かる。
でも…
「ありがとう、圭介。でもね…
私…亮と一緒にいたいんだ。
危ないことはよく分かってる。」