年上ヤクザ



~片桐亮~


俺は今、自分の行動を後悔している。






明菜に婚約破棄を申し込んだ。



すると明菜は俺にキスしようとしてきた。


寸前で俺は手を唇に当てた。



その瞬間、廊下で音がした。


俺は瞬時に思った。
セレナだ。


襖を開けるとやっぱりセレナだった。


泣きそうな顔をして家を出て行った。



俺が追いかけようとすると…


「片桐さん。婚約破棄いやです。」



明菜が俺の手を掴んだ。


「明菜、俺はセレナが好きなんだ。」


「いやぁー。私を見て?」



俺達がしばらく言い合っていると…


「明菜!いい加減にしろ。相手の気持ちを考えろ!

亮くん、分かったよ。」


「橋本さん…。ありがとうございます!」













< 54 / 208 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop