愛して。【完】
次に降りたのは蓮で、颯の時より遥かに大きな歓声が上がる。
どこぞの芸能人かよって感じ…
まぁ、そこらの芸能人よりも断然カッコいいルックスしてるしね…
て言うかさぁ、蓮が早く降りろって手招きしてるけど。
こんな中に出てくって、どう考えても嫉妬の嵐じゃん!?
今までと比べられないぐらいの罵声飛んでくると思うんですけど!!
慣れてるっちゃ慣れてるけど…女って、面倒臭いからなぁ。
ま、言うことはいつも一緒だし、脳みそあんのかなって思うけど。
なかなか降りて来ないあたしに、蓮が厳しい視線…というか睨んできて。
あたしは渋々車から降りた。
あたしが車から降りると、一瞬シーンと静かになって、またザワザワしだした。
飛んでくる声は、
「何で水川真梨が獅龍の方々といるのよッ!!」
「またあの女?!顔良いからって色気使って!!」
「どうせ体で取り入ったんでしょ?!すぐに捨てられるわよ!!」
など、色々。
気にもしないけど…
別に色気使ってないし、体使っても無いじゃんねぇ?
それに、逆に捨ててくれっての。
あ、でも住む場所ないしそれは困るか。