愛して。【完】





次に降りたのは蓮で、颯の時より遥かに大きな歓声が上がる。


どこぞの芸能人かよって感じ…


まぁ、そこらの芸能人よりも断然カッコいいルックスしてるしね…


て言うかさぁ、蓮が早く降りろって手招きしてるけど。


こんな中に出てくって、どう考えても嫉妬の嵐じゃん!?


今までと比べられないぐらいの罵声飛んでくると思うんですけど!!


慣れてるっちゃ慣れてるけど…女って、面倒臭いからなぁ。


ま、言うことはいつも一緒だし、脳みそあんのかなって思うけど。




なかなか降りて来ないあたしに、蓮が厳しい視線…というか睨んできて。


あたしは渋々車から降りた。




あたしが車から降りると、一瞬シーンと静かになって、またザワザワしだした。


飛んでくる声は、




「何で水川真梨が獅龍の方々といるのよッ!!」


「またあの女?!顔良いからって色気使って!!」


「どうせ体で取り入ったんでしょ?!すぐに捨てられるわよ!!」




など、色々。


気にもしないけど…


別に色気使ってないし、体使っても無いじゃんねぇ?


それに、逆に捨ててくれっての。


あ、でも住む場所ないしそれは困るか。







< 122 / 404 >

この作品をシェア

pagetop