愛して。【完】
そして、最後に…
「志摩蓮斗」
「…………ハイ」
最後にそう言った蓮は、凄い間を開けてそう返事をした。
きっと、返事はする気だったんだろうけど、どう返事するか迷ったんだと思う。
蓮の性格から言って、適当に返事したいところだけど、相手が獅龍のOB…先輩に当たるために配慮したんだろうな。
何て思いながらも、松村の話に耳を傾けてみる。
「んじゃ、今日もいつも通りだから~」
折角耳を傾けたのに、さっさとそう言って去って行く松村。
いつも通り、というのは、いつも通り授業は無い、ということだろうか。
この学校の先生の中には、授業をする先生もいる。
まぁ、松村は授業をしないが。
でも、このクラスはなぜか授業をする先生が持っている教科が極端に少ない。
しかも、二年の中で一、二を争う程荒れたクラスらしい。
女はレディース入ってる奴もいるらしいし、それに全員パンダギャル。
男は獅龍に入ってるか、ガラの悪い不良。
そして…“遊び人”のあたし。
それうえ、このクラスに全員が揃ったことはテストの時以外無い。
授業を受けて無いためにテストだけで成績をつけるから、卒業するためにテストだけは受けに来るのだ。
だからか、授業をする先生でもこのクラスは授業をしようとしない。
まぁ、それは面倒臭くなくて楽だし、誰もそれを変えようとはしないんだけど。