愛して。【完】





「よし、じゃあ飯食いにいこっか」




扱いやすいケイくんを見て、内心笑いながらもうん、と笑って歩き出した。












「ここでいい?」




そう言ってケイくんがあたしを連れて来たのは、どこにでもある様なファミレス。


他の遊び人だったら、もっと美味しいところに連れてって、とか言うのかもしれないけど、あたしはこのくらいが丁度いい。


高すぎず、安すぎるわけでもない、普通のファミレス。


高いと逆にこっちが気を遣っちゃうし。


…あ、ホテルは高くても気なんて遣わないけど。


逆に安いオンボロホテルだったらキレるし。


ま、とりあえずは食べれればどこだっていい。


ファミレスでも、○ックでも、どこでも。




「いいよ!早くはいろぉ」




あたしはそう言って、ケイくんの腕を引っ張りながらファミレスへと入った。










< 165 / 404 >

この作品をシェア

pagetop