愛して。【完】
「でさぁ~…」
話をするケイくんに、曖昧な相槌を打つ。
適当にお店とか回ったけど、特に何もなく。
ボーっと歩きながら話を適当に聞いてるけど…
話なんてどうでもいいし。
正直――…暇。
だって、どうでもいいことばっかり話すんだもん。
きっと、あたしが普通の女の子だったとしてもつまんないと思う。
時間は4時。
ケイくんと会ってから軽く2時間は経っている。
ちょっと早いけど、いっか。
「ケイくん…あたし、お腹空いちゃったぁ」
あたしがそう上目使いでお願いするように言うと、ケイくんは顔を赤く染めた。