愛して。【完】
「はぁ」
颯が見えなくなった生徒玄関の方を見て、溜息が出る。
カツリとローファーを鳴らしながら正面玄関を通れば、休み時間なのか人がポツポツと見えた。
ローファーのまま上がり込んで、屋上へと続く階段を登る。
今日は教室に行く気分じゃない。
もしかしたら屋上には蓮達がいるかもしれないけど、教室で嫌な視線を浴びるよりは全然ましだ。
「ちょっと」
二階まで辿り着いた時、目の前から発せられた声。
気の強そうなハスキーボイスにイラっときて、そいつに目を向ける。
汚いぐらいいたんだ金髪に、ケバいメイク。
臭いくらい匂う香水にあたしよりはるかに高い身長。
顔は小さいし目も二重で大きいのに、勿体無い…なんて、あたしが言えたことじゃないけど。
そんな勿体無い彼女の横には2人のこれまたケバい女がくっいている。
…っていうか……
「誰」