レジェンドは夢のあとに【8/18完結】
「ありがとう!」
自然と、口をついて出た言葉。
しょーごさんが目を丸くする。
あたしは感動がさめない興奮状態のまま、続けた。
「こんなふうに思わせてくれてありがとう! …というか、関われて、本当に嬉しいの。
やっぱり皆には才能があるんだって実感した」
興奮で、いつのまにか敬語が取れていた。
前の席にいるワタル、アキト、ケイくんもこちらを振り向く。
いつもならあたしの言うことなすことに毒舌のひとつも飛ばしてくるしょーごさんは、何も言わない。
代わりに、ワタルが満面の笑顔を返してくれた。
「何いってんですかー!それを言うのは僕ですよ。チアさんが見つけてくれたんだから」
アキトは何も言わないけど、それに軽く微笑んだ。
ケイくんも「そうだよ」と頷いてくれた。
「チアちゃんが、ワタルとアキトを連れてきてくれたから。
…ね? しょーご」
ここで、さらっとしょーごさんに振るあたりがさすがだ。
あたしは、そっとしょーごさんを見た。