レジェンドは夢のあとに【8/18完結】
「お疲れ様で~す」
「お疲れ様でした!」
「しょーごくん、良かったよ!」
いくつもの声が飛び交う中、あっという間に打ち合わせが終了した。
4人がそれぞれ楽器を片しながら、スタッフさんたちと会話をする。
中でもやっぱり、しょーごさんが多くの人たちに囲まれていた。
しょーごさんも、例の営業スマイルで応対している。
「やっぱりしょーごくんの音は違うね。アリーナですら持て余してるぐらいだよ」
「そんなことないですよ」
あたしも、一番片づけが大変そうなドラムのワタルのところを手伝っていた。
「すげー。本物の神谷さんだ」
ワタルが、しょーごさんと話すおじさんに目を遣って、興奮したように言った。
あたしもドラムスティックをケースにしまいながら、そっちに目を向ける。
「神谷さん?」
「そう。神谷雄介さん。確かしょーごさん、この人に憧れてギター始めたんですよね」
…さすが、ワタルはよく知っている。
そういえば、林田さんがちらっと言っていた。音楽界の大御所といわれる元名ギタリストが、今日はわざわざしょーごさんの演奏を見に来たらしい。