鳥籠の中の少女
「姉はね、凄く優しくて、同性からも異性からも好かれてた。何で、俺の姉が!?って思った。殺されて間もない頃は、犯人が許せなかった!凄く憎かった!」



止めて..........



貴方が私を救ってくれたのに。



なのに、貴方はもう1度、私を奈落の底に落とすの!?



「俺は、緋結にこの話をしたかっ........」



--ガタッ



耐えられなくなって、潤樹の言葉を聞かず、私は立ち上がった。



いつの間にか泣いてて、私の瞳から雫がポトポトと落ちていく。



その雫が、再び堕ちた私を表しているようだった。



「ごめん。帰る!」



私は一言残して、この場を去った。



全速力で走った。



この場所から、早く離れたかった。



私はもう1度、堕ちた。



真っ暗闇に吸い込まれるように、堕ちた。



やっぱり、此処へ来なければ良かった。



ううん。



此処へ来たらダメだったんだ。
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