勇者がいた33日間(お休み)



 あ゛ーもうイライラする
 この笑顔キープすんの
 大変なんだからな!


あたしの顔はだんだんひきつりそうになる。



「会長が安藤君で
黒田君が副会長?」

「そうですけど…。」



 そうですけど、しか
 言わないんだから!



「もしよかったら、
あたしも生徒会に
入っていいかな?」

「えっ!?」



少々困惑気味のダサ眼鏡。

あたしがいたら迷惑何ですか?
この野郎!



「安藤君に聞いてみないと…」

「そっか…わかった♪

安藤君!」

「はい?」



安藤君はクルッと振り返えってこっちを見る。

見返り美人ならぬ、見返りイケメン…。

イケメンはどんな角度からでもイケメンだ。



「安藤君、あたし
生徒会入りたいんだけど
入っちゃだめかな?」



あたしは女の武器、上目遣いやらうるうる瞳やらを駆使して、安藤君を見つめる。


“ドキドキドキドキ”


あたしの心臓音は、大きくなっていく。





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