勇者がいた33日間(お休み)
「駄目かな?」
僕は首を横に振った。
安藤君は満面の笑みを見せた。
「黒田君優しいですねー。」
「文化祭なんかよりも喧嘩だろ。」
「そうだ!
喧嘩大会開こうぜ。」
そう言って、クラスメイトたちは紙にトーナメント表を書き始めた。
何だか、別の方向に進んで盛り上がってるような。
「黒田君?」
「うん…こっちだよ。」
僕は放送室まで案内することにした。
みんな喧嘩大会のことに夢中で、誰ももうこっちを見ていなかった。